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タイに引っ越した場合、医療水準、病院へのアクセス以外の現実的な問題、つまりはお金のことも考えておかなければならない。

膠原病患者が海外で生活するときの医療費を考えてみる

この2 つは一般的な条件で、私自身におかれた状況も合わせて考えてみると・・・

転勤にあたり、タイでの医療費は夫の会社でカバーしてくれる(夫の分は会社が100%負担、家族分は1部負担)という条件だったが、それも持病はない前提で、会社が海外旅行保険に加入してくれていた。
なので、私の持病にかかる医療費は保険でカバーしていない。

出来るだけ病状が安定した状態で移住しようと思っているし、3ヶ月に1度、半年に1度くらいのペースでこれまでの病院にかかるのが理想ではあるけれど。

向こうで急に悪化する可能性がゼロではないし、風邪や胃腸炎や骨折などで病院にかかることがあるかもしれない。風邪でも市販の薬は飲めないし、SLEであることをふまえた診察・処方をしてもらわないといけない。
そのときに、一体いくらかかるのか?を調べていきたいと思う。

海外療養費制度とは

調べていくなかで、海外療養費制度、というものの存在を知る。
日本で国民健康保険や組合等の健康保険に加入していれば、申請により海外の病院での医療費の一部を払い戻しが出来る制度だ。一旦は、全額立て替え払いが必要だ。

還付の申請には
指定の申請書に以下の書類を添付する必要がある
  • 海外の病院で発行された診療内容の明細書
  • 海外の病院で発行された領収書
  • 上記書類の日本語翻訳
この制度の注意すべき点は、日本で同じ治療を受けた場合に相当する医療費が基準になる、ということだ。

例)盲腸の手術で、海外の病院で500万円請求された場合
日本では盲腸の手術は10万円で行われているとする。
3割の自己負担、7割の還付があるとすると、この制度を利用して払い戻しがあるのは7万円で、残りの493万円は自己負担となる。

あえて、極端な例をあげてみたが、アメリカなどの医療費水準であると起こりうるケースらしい。
どの番組か忘れたがテレビで観てドッキリしたことがある。

タイの病院で実際にいくらかかるのか

バンコクにある私立病院に問い合わせてみたところ、下記のような回答だった。
ただ、実際の病状や診察・検査・投薬よっても変動はあるのであくまで、ひとつの例、目安として捉えて頂きたい。

【必ずかかる費用】
ドクターフィー 1,000〜1,500バーツ
施設使用料およびサービス料500バーツ

なので、日本円で6,000円くらいはかかる。
これに検査代、薬代が別途加算される。

【薬代】
プレドニン5mg 11バーツ 35.2円
イムラン50mg 65バーツ 208円 
(※レートを3.2円で計算)
先日調べた日本での薬代よりやや高価な印象だ。薬代も輸入価格などで変動はするという。

病状が安定していて、定期的検査と薬を処方される場合、日本で受けている医療費の保険摘要前の金額くらいになりそうだ。日本で3割負担で10,000円を支払う相当の診察や投薬をうけると、35,000円くらい。(もしくはもうちょっと高いかも)
実際に診察を受けてみないとなんとも言えないが、「何百万円もの請求があってドッキリ!」みたいな事態にはならなそうだ。

手術や入院、SLE以外の病気で病院にかかった場合は、同じイメージではないかもしれない。
情報を入手次第、随時このブログでも共有したいと思う。


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