カテゴリ

カテゴリ:SLE(全身性エリテマトーデス)についてのまとめ

カテゴリ:
膠原病(こうげんびょう)というひとつの病気をしめす病気だと認識している人も多いのではないだろうか。友人に至っては、「高原病」(「高山病」をイメージして)と勘違いをしていたので、やはり一般的にはまだまだ認識が薄いのだと思う。

膠原病とは、共通する性質がある病気の総称であり、膠原病というひとつの病気の名称ではない。

膠原病の由来

細胞と細胞をつなげる組織、膠原繊維(コラーゲンファイバー)に病変が見られる、という共通点をも
ついくつかの病気を総称して「膠原病」と名付けられた。

■膠原病に共通する性質
  1. 自己免疫疾患
    本来、外的を排除するために働く免疫が、自分自身の身体に対して働いてしまう。

  2. 結合組織疾患
    細胞と細胞をつなぎ合わせる「結合組織」に異常が起こる。関節や筋肉、臓器などに障害が起こる。

  3. リウマチ性疾患
    骨、関節、筋肉に炎症が置き、痛みやこわばりが起こる。
その他、
  • 他人にうつる病ではない
  • 副腎皮質ステロイドホルモンが効く

などの共通点がある。 

膠原病といわれる病気

  • 関節リウマチ
  • 全身性エリテマトーデス
  • シェーグレン症候群
  • 強皮症
  • 多発性筋炎・皮膚筋炎
  • 血管炎症候群
  • 混合性結合組織病(MCTD)
  • リウマチ熱
  • 抗リン脂質抗体症候群
  • 成人スティル病

    など
膠原病に含まれる病気には共通点はあるが、それぞれ症状も治療法も異なる独立した病気である。
同じ病気でも症状の現れ方は、人によって様々だ。
また、同じ人に複数の膠原病が合併して発症することもある。 

関連記事:SLE(全身性エリテマトーデス)とは


-------------出典---------------------------------------------------------------
『全身性エリテマトーデス 正しい治療がわかる本』
著者:聖路加国際病院内科医長(アレルギー・膠原病担当)松井 征男

『膠原病を克服する』改訂版
著者:順天堂大学膠原病内科教授 橋本 博史

『膠原病とリウマチの治し方』
監修:国立成育医療センター母性内科医長 村島温子



人気ブログランキングへ

にほんブログ村 病気ブログ 全身性エリテマトーデスへ
にほんブログ村

カテゴリ:
「全身性エリテマトーデス」は、英語で「systemic lupus erythematosus」という。
頭文字をとって「SLE」と略される。

systemicは「全身の」
lupusは「狼瘡(ろうそう)」「狼(オオカミ)」
※もともとは、ラテン語でオオカミを意味するそう
erythematosusは「紅斑」

SLEは、まさに「全身に」様々な症状が現れる可能性がある。
皮膚に、オオカミに噛まれた跡のような紅斑が出来る。
ことに由来している。

特に、両頬に蝶が羽を広げたような形の皮膚炎「蝶形紅斑」は、多くのSLE患者に見られる症状だ。


膠原病のひとつとされ、特定失疾患に指定されている。
現時点では、発病する原因も完治する方法も、解明されていない。
 
1950年代は、5年生存率50%程度とされていたのが、現在では、90%以上となっている。
根治はしないものの、「寛解」=「症状が現れず普通の生活を維持出来る状態」に改善することは可能。
いかに「再燃」を防ぎ「寛解」の状態を保つか、ということが重要だ。


関連記事:膠原病とは
 

-------------出典---------------------------------------------------------------
『全身性エリテマトーデス 正しい治療がわかる本』
著者:聖路加国際病院内科医長(アレルギー・膠原病担当)松井 征男

『膠原病を克服する』改訂版
著者:順天堂大学膠原病内科教授 橋本 博史

『膠原病とリウマチの治し方』
監修:国立成育医療センター母性内科医長 村島温子




人気ブログランキングへ

にほんブログ村 病気ブログ 全身性エリテマトーデスへ
にほんブログ村

このページのトップヘ

見出し画像
×